【鼎談レポート】ZeoroboardとDataseed、M&Aの狙いとサステナビリティ経営の向かう先
2024年7月1日にESG経営高度化のためのデータ収集・分析・改善支援ソリューション「Dataseed(データシード)」の事業買収を行ったゼロボード。DataseedとのM&Aを実現することによって、どのようにデータ活用を通じて、企業のESGを含めたサステナビリティ戦略を支援していけるのか。
2024年8月22日に行った3周年イベントにて、両社を引き合わせた株式会社SOL代表の信澤みなみ氏を迎え、鼎談を行いました。Dataseedとゼロボードによって創り上げられるサステナビリティ経営支援の未来とはどのようなものか、3名のトークから見出していきます。
関連プレスリリース:
ゼロボード | ESG情報の収集・分析ソリューション「Dataseed」の事業買収に関するお知らせ
登壇者プロフィール
株式会社SOL代表取締役
信澤 みなみ(のぶさわ みなみ)
新卒で大手人材総合サービス会社初の社内ベンチャーカンパニー立ち上げ期に参画後、プロシェア リング事業で新しい働く価値観を創る株式会社サーキュレーションの創業に参画。IT成長ベンチャー 企業に特化した経営基盤構築、人事体制の構築を支援するコンサルタントを経て、創業期の人事部 責任者として従事。
2018年、日本経済における女性活躍推進、ダイバーシティ&インクルージョンの促進を目的とした「ミ ドル層・キャリア女性のリカレント」に関する経済産業省委託事業を兼任。その後、根本的な社会/ 経済システム及び価値観の変革を目指し、社長直轄プロジェクトとして 2019年ソーシャルデベロップメント推進室を立ち上げ、上場に先駆けN-2期より、自社のサステナビ リティ/ESG経営の土台づくりを実施。2023年、サステナビリティ/ESG経営コンサルティングを本格化させるべく株式会社SOLを創業。大企業から上場ベンチャー企業、地方中小企業まで幅広く支援。上場企業を中心に 50社以上の支援実績、のべ2000人を超える研修実施。
早稲田大学人間科学部卒業。Yale School of Management/Corporate Sustainability Management Program修了。
株式会社ゼロボード 代表取締役
渡慶次 道隆(とけいじ みちたか)
JPMorganにて債券・デリバティブ事業に携わったのち、三井物産に転職し、コモディティデリバティブや、エネルギー x ICT関連の事業投資・新規事業の立ち上げに従事。その後、スタートアップ企業に転じ、電力トレーサビリティや環境価値取引のシステム構築などエネルギーソリューション事業を牽引。脱炭素社会へと向かうグローバルトレンドを受け「zeroboard」の開発を進める。2021年9月に同事業のMBOを実施し、株式会社ゼロボードとして事業を開始。東京大学工学部卒。
株式会社ゼロボード 営業本部 事業戦略室 室長 兼 CEO室 特命部長(Dataseed担当)
福田 匡史(ふくだ まさし)
ソフトバンク株式会社 法人領域新規事業開発部門にて国内外のスタートアップ〜大企業とAI・IoT技術を利用した提携プロジェクト・組織をリード。株式会社リクルート 国内事業部門にて事業データを活用した新規事業開発を推進。金融分野で大手金融機関との大型合弁事業の立ち上げ、大手顧客企業との提携交渉を推進。2022年7月、ESG情報管理ソリューションの株式会社Dataseedを創業。2024年7月、事業譲渡によりゼロボードに参画。北海道大学大学院 環境資源学修士号取得(カーボントレード・森林認証)。
【鼎談レポート】スタートアップ版『ボクらの時代』
Zeroboard×DataseedのM&A キューピット役を交えて裏側語っちゃうよ
自己紹介
Zeroboard × Dataseed M&Aの経緯
M&Aをして向かう先は?
今後サステナビリティ経営支援はどう戦っていくべきか?
1.自己紹介
福田 匡史(以下、福田):私は7月までは株式会社Dataseedとして、企業様のESGデータマネジメントツールのご提案をさせていただいておりました。7月1日からはゼロボードにジョインしまして、今まさにワクワクしながらやっております。よろしくお願いします。
信澤 みなみ(以下、信澤):株式会社SOL代表の信澤と申します。よろしくお願いします。もともと渡慶次さんと福田さんとは、個別でご縁をいただいておりました。今後の未来の持続可能な社会を加速するためにはこの2社が、との思いで今回この場に立たせていただいております。
私自身は、もともと2018年くらいからグロース企業のサスティナビリティ推進の責任者として土台作りをしているのと併せて、大企業様、上場企業様向けにサスティナビリティ経営推進のお手伝いを3年ほどやらせていただいておりました。
サステナビリティ経営の実装を本格的に集中してやっていきたい、ということで会社を独立し、社内のロケーションのお手伝いをさせていただいております。
例えば、大企業様の場合、中長期経営にいかに指標目標を組み込んでいくか。そして、その指標目標の見直しや、実装していく上で執行役員・部課長層になかなか落とし込めず、中長期経営計画の延長になってしまっている、という課題がよくあります。それを中長期思考転換していくところでのお手伝いなどをさせていただいております。
渡慶次 道隆(以下、渡慶次):信澤さんは、私が2018〜19年にこの業界を調べ始めている頃からサスティナビリティの文脈でメディアにも出られていて、一方的に存じ上げておりました。前職ではサーキュレーションという人材を紹介・派遣される会社にてサスティナビリティの立ち上げをなさっていて、ゼロボードのメンバーの中にもサーキュレーションさん経由で入ってきて、活躍してもらっているメンバーも多くいます。CTOの木戸も実はサーキュレーションさんからの紹介でゼロボードに入社した経緯があるということで、非常に縁を感じています。
今日は、Dataseedさんと事業統合をした背景をこの3人で話していきます。そもそもなぜM&Aをしたのかという話をしたいなと思っています。、実は信澤さんがキューピットなんです。最初にその経緯についてお話しいただいてもよろしいですか。
2.Zeroboard × Dataseed M&Aの経緯
ゼロボードは、単純なサービス提供者というよりも企業と一緒に脱炭素を実現する伴走パートナーとなっている。一緒に組んだら面白いことが出来そうだと思った。(福田)
ゼロボードがEのデータを集めてきて開示をする。DataseedはESGのデータをしっかり分析して、経営戦略に落としこむ。近いようで違う機能にフォーカスしたプロダクトを作っていたということでシナジーがあった。(渡慶次)
信澤:ちょうど2019年、20年くらいに脱炭素の文脈の中でE(環境)のデータ開示の部分の加速が始まってきたタイミングから、中期を見つめてみるとEだけではなくS(社会)とG(ガバナンス)に関する、コーポレートガバナンスコードの改訂があり、そこに向けてサスティナビリティ全体の開示、そして開示だけでなくそれを経営戦略に組み込んでいくというのか当たり前の潮流になるというのが元々の背景としてありました。そんな中でEの部分をまさに駆け抜けていたのがゼロボードさん。EだけでなくESG全般を可視化できるようにともう一歩先を見据えて立ち上がったのがDataseedさん。私はこのサスティナビリティの文脈の中で別々にお二人とはお会いしておりまして、中長期を見据えたときに、別々で動いているよりも一緒になっていった方がサスティナビリティ経営の加速を進めていけるんじゃないか、という勝手な「一緒になったらいいな」という考えから、どこかのタイミングでお引き合わせしたいなという風に思っていた、というのが入口でした。
そんな時に、福田さんから「もし渡慶次さんとお知り合いだったら」とお声がけいただき、「私もそう思ってました!」とお繋ぎさせていただきました。今回まさかのご一緒になって、私も願ったりかなったりだなというところではありました。
渡慶次:確かメッセンジャーで信澤さんからご連絡いただいたのが5月。で、次にメッセンジャーで僕が信澤さんにお返ししたタイミングが、来週発表しますという(時期でした)。
おそらく色々な選択肢があった中で、Dataseedとしてなぜゼロボードと一緒にやろうと思ってくださったのか、福田さんの考えや思いをお聞かせください。
福田:もともと、我々はプライム上場企業様のデータマネジメントの支援をしておりましたが、GHGの領域は複雑性が高くて、我々のようなデータマネジメントのツール、ソリューションだけではなかなか解決できない。ですので、GHGの算定をされている方々との連携を通して、企業様の価値を上げていくというのをもともと想定していました。そのような流れの中で提携のお話をしていたというのがあります。正直、ゼロボードさんとお話ししたいと思った背景には、ゼロボードさんの、特に営業の方が企業様の課題に深く刺さっていくことが非常に多かったことがあります。我々も営業の中で、GHGの算定事業者様の営業の方と会うケースがあるのですが、結構このあたりのハマり具合には浅い・深いがありまして。その中でゼロボードさんは非常に深かった。どちらかというと、単純なサービス提供者というよりも企業様と一緒に脱炭素を実現する伴走パートナーとして支援されているケースが多く、一緒になれると非常に面白いことができそうだと思って、信澤さんにお声がけしました。
渡慶次:我々がEのデータを集めてきて開示をする。DataseedさんのソリューションはESGのデータをしっかり分析して、経営戦略に落としこむというダッシュボードを作っている。近いようで違う機能にフォーカスしたプロダクトを作っていたということでシナジーがあったと思いますし、こういうビジネスの結びつきは実はビジネス以外も重要だと思いまして。
僕は中学から大学までずっとラグビーをやっていたのですが、福田さんは大学時代アメフトをやってらっしゃいました。同じ楕円形(のボール)だなと(笑)
福田:ちょっと体型も似ているという(笑)
渡慶次:ちょうど私の高校の先輩と(福田さんが)チームメイトだった、みたいな、そういう狭い話もあって、これもご縁だなと感じました。初めて会った次の週に焼肉行くことになって。
福田:行きましたね(笑)
渡慶次:だいたいそこで少し方向性を決めたという感じだった記憶をしています。ここ2か月、3か月くらい(注:5月〜6月のこと)の話。
福田:過去のメールとかを今回のためにチェックしたら、初めて会ったのが5月9日でした。実際にご一緒するって話をしたのが1週間くらいの話で、本当に1.5か月という感じでしたね。
渡慶次:7月1日に全て完了してジョインしてもらっているので、多分6月半ばくらいにはほぼ完全に決まっていましたね。そんな経緯でご一緒させていただくことになりました。Dataseedでやっていたメンバーの皆さんもゼロボードにジョインいただいて、Dataseed本部という形でやっています。福田さん以外は外国籍のメンバーで、非常に我々自身のダイバーシティ、多彩な色を添えてくれたなという風に思っていますし、プロダクトの開発スピードがとても早いので、一緒に色々と新しいプロダクトを作っていけそうだなと思っています。
3.M&Aをして向かう先は?
昨今のESG経営の課題はサプライヤーとの持続的な関係構築。E、S、G以外にも人権デューディリジェンスも含めたサステナビリティ調達に移行していく最中。サプライヤーからのサーベイを分析しながらサプライヤーリスクを可視化・分析していくアプローチは、今まさに企業が感じている業務負荷に貢献する。(福田)
エクセルのリレーになっているのが現状。手間を考えるとなかなか調査票を出せていない企業も。そこをデジタルの力を使って負荷を減らし、標準質問項目をプリセットとして提供する仕組みを今Dataseedと試行している。(渡慶次)
渡慶次:M&Aをして向かう先はということで、Dataseedのプロダクトを「このように展開していこうと思っている」という部分を福田さんからお話しいただけたらと。
福田:ありがとうございます。ESG経営の課題は皆さま色々お持ちだと思うんですけど、昨今の大きなポイントとしては、サプライヤー企業との持続的な関係構築があるかと。
単純にE、S、Gだけでなく、人権デューディリジェンス(以下、人権DD)であったりとか、サステナビリティ調達であったりとか、そういったサーベイの対応です。それらを分析しながらサプライヤーリスクを可視化・分析していく、というアプローチは今まさに企業様の業務の中で業務負荷が大きくなっている。こういったところに対して、いわゆるアンケート機能を提供するというようなことを考えております。単純にアンケート機能をご提供するだけではなくて、バイヤーさん、サプライヤーさん双方により未来志向で取引を体験できるような仕組みづくりを鋭意検討しているという状況です。
渡慶次:先程私もちょっと触れさせていただいた、まさにサプライヤー企業さんとのエンゲージメントになっていくツールかなと。信澤さんも色々な会社のサスティナビリティ戦略などの策定に携わっていらっしゃると思いますが、直近、お客様の中でサプライヤーさんのエンゲージメントというところに課題を抱えられている企業さんって結構いらっしゃいますよね。
信澤:そうですね。もしかしたらエンゲージメントに課題を掲げているまでに至っていないかもしれなくて、サプライヤーに対して情報収集をしていかなければならない、けれども、そもそもまだ説明責任を果たせていない。何を問いかけていけばいいのかわからない、そのデータ収集の方法自体わからないという、本当に入口に立っている企業さんがほとんどなのではないでしょうか。ゴールとしてはエンゲージメントを高めていきたいというのはありますけれども、収集した後エンゲージメントを高めていけるのか、ないしは収集したデータを改善させるためにどういう働き方をしていけばいいのかわからない。ここら辺が現状なのではないかなと考えています。
渡慶次:ありがとうございます。まさにその海外との取引がある企業さんは、海外の取引先からいろんなサスティナビリティに関する調査票を受け取っています。それを国内の企業さんにどのように展開して、自分たちがステークホルダーとのエンゲージを高めていくのか、かなり悩まれている会社さんは多いと思います。
信澤:そうですね。
渡慶次:まさにそういったエクセルのリレーになっている部分が課題ですね。どのようにエクセルを配布すれば良いのか、エクセルを配布したら回答企業の手間が非常に煩雑になるのではないかというのを考えて、なかなか調査票を出せていない会社さんもいると思うんですよ。
ですので、そこを何とかデジタルの力を使って負荷を減らして、そして何を聞けば良いのか分からないという会社さんにも標準となるような、世の中のトレンドを踏まえた項目をあらかじめセットして使ってもらえるような、そういった仕組みを今試行しているというのが、今Dataseedさんとやろうとしていることになります。
福田:我々も企業様とディスカッションさせていただくケースが非常に多いんですけど、バイヤーさんからのアンケートやお問い合わせを見ると、2年くらい前は、10社程度だったところが、今年になると50社、100社になった、何なら「実はアンケート来ていたことを気付かなかったです」というケースも結構多く出てきています。
こういったところは、我々のソリューションプロバイダが解決できるところだと思っているので、足元でそういった点をスムーズに、かつ未来に対してデータをどういう風に使えるのかというディスカッションを交えてサービスとしてご提供できればと思っています。
渡慶次:ありがとうございます。
3.今後サステナビリティ経営支援はどう戦っていくべきか?
企業にとって、Eに関してはスコープ3の削減対応については圧倒的な関心事。今現状をいかに中長期計画でどう生かして改善していくか、戦略の組み込みに対しては踏み切れていないことが非常に多い。(信澤)
サステナビリティのデータを活用した経営戦略について、Dataseedの知見や機能もゼロボードにいかしていく。GHGは別の場所でオフセット出来るが、人権や自然資本はそうはいかない。サプライチェーン含めて全て責任を持つということは、企業にとって非常に大変なことなので、しっかりと管理できるような仕組みを作っていきたい。(渡慶次)
渡慶次:今日会場にお越しの企業様は、Zeroboardユーザー様、そしてZeroboardのプラットフォームを一緒に作っていただいているパートナー企業様に多くお越しいただいています。世の中のインフラを作っている企業様もたくさんいらっしゃいます。中にはDataseedのユーザーになり得る、そしてそれを広めることによってデータの流通を煩雑化させない、ある程度統一化されたものでサスティナビリティデータを集めていくことを一緒に作っていく存在にもなるではと思っています。ゼロボードのプラットフォームにDataseedが乗ることは非常に面白いんじゃないかなと思っているところです。
福田さんとして、ゼロボードのプラットフォームで一緒にやっていくことに対する期待とかってありますか?
福田:そうですね、冒頭でお話させていただいたみたいに、お客様にやっぱり伴走しているっていうところが結構大きいかなと思っています。例えばDataseedチームも、ぜひ企業様との面談に参加させていただいて、今の業務の課題、「実はこういうことしたかったんだよ。でもこれできてなかった、もしくはGHG課題とは違っていたのでゼロボードに相談してなかったんだよ」というところもおありだと思うので、そういったところもいったん忌憚なくいただけると嬉しいです。我々としてもそういったお声をもとに、じゃあゼロボードのプラットフォームの上でどういう形で機能として提供できるのかというディスカッションに活かせると思うので、ぜひぜひ企業の皆さんと一緒に作っていきたいなという風に思っています。
渡慶次:非常に楽しみです。さて、企業のサステナビリティ対応でやらなければならないことは多岐にわたりますが、サスティナビリティ文脈でのお客様の関心事ってESGのどの辺が一番多いのでしょうか。
信澤:そうですね、ESGで言うと、Eに関しては、TNFDへの対応もそうですが、スコープ3の削減対応については圧倒的だと思います。それぞれの項目に対する関心はもちろんそうなのですが、大体中長期の見直しのタイミングに各社さんあると思うんですけど、もう一つの関心事としては、今現状をいかに中長期計画でどう生かして改善していくか戦略の組み込みに対しては踏み切れていないことが非常に多く、ここはもう一つの関心事になると思います。
渡慶次:先程我々も将来的にやっていきたいと言った、サステナビリティのデータを活用した経営の部分は、データ算出の部分も含めてDataseedが知見を持っている部分でもあるので、サプライヤーエンゲージメントだけでなく、そういった部分の機能もゼロボードに活かしていきたいという風に思いますね。
それと、人権DDという言葉が出ましたが、最近は人権や自然資本に対する関心がすごく高くなっていると思うんですね。例えば、GHGに関してはこっちで排出したものを同じ企業が違う場所で吸収をすれば、トータルでオフセットという整理ができると思います。一方人権は、例えば過酷な労働環境で、誰かが亡くなってしまったということが起きたら、その事実をどこかでオフセットすることができませんよね。自然資本も、そこの生態系を壊してしまったら、こっちの生態系を充実させたからオフセットできています、とはなかなか言えない分野だと思うので、企業として完全ノックアウトファクターとなるような文脈でもあると思っています。サプライチェーン含めて全て責任を持つということは、企業にとって非常に大変なことなので、しっかりと管理できるような仕組みを作っていきたいと思っています。
4.最後に
”Dataseed"とはサステナビリティ経営の種を蒔いていくという想いを込めている。データを活用し企業様を支援して大きな森にしたい。(福田)
渡慶次:というわけで、あっという間な時間でしたね。最後に福田さん、Dataseedはもともとどういう風に付けた名前なんですか?
福田:一言で言うと、サステナビリティ経営の種をお客様一社一社に植えていく。というとおこがましいんですけど、広く蒔いていって、それが芽吹いて大きな森になる、というのがもともとの背景ですね。データを使って企業様のご支援をしていくっていう文脈で付けました。
渡慶次:Dataseedが持っていた機能のなかでも、サプライヤーさんからデータを集めてくるっていうのを最初にプロダクト化していこうというのは、まさにサプライヤー企業さんに大量にプロダクトを配っていくということなんですよね。まさに種を蒔いていくというネーミングにぴったりのプロダクトだと思っています、今この会場にいる企業の皆さんの中にも、サプライヤーさんに対する評価で、どうやって項目を作っていこうか迷っていらっしゃる企業さんがいらしたらぜひ、お声がけいただければと思います。
福田:ぜひよろしくお願いします。
渡慶次:サステナビリティの戦略策定、マテリアルの特定または見直し、このあたりは我々がツールとしてESGのデータを扱う企業なのですが、そこにコンサルティング支援が必要だということがあれば、ぜひ信澤さんにご相談ください。サステナビリティの経営戦略に関する豊富な経験をお持ちなので、お声がけいただければと思っています。ゼロボードファミリーの一員だと僕は勝手に思っていますけれども(笑)。Dataseedともどもよろしくお願いします。
以上、今回は鼎談としてDataseedさんの紹介、M&Aの背景、サステナビリティ経営のこれからについて、をお届けしました。ご清聴ありがとうございました。
※上記の内容は、2024年8月22日時点のものとなります。
関連サービス:
持続可能なサプライチェーン構築のためのサプライヤーESG評価DXソリューション「Dataseed SAQ」
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