
製品単位当たりのCO2排出量は、どのような製造プロセスで、どのような原材料を活用しているかによって、異なります。
製品単位当たりのCO2排出量とは
特定の製品を生産・使用・廃棄する過程で排出されるCO2の量を、製品の単位数で割った値を指します。製品単位当たりのCO2排出量は、製品がそのライフサイクル全体でどれほどCO2を排出するかを評価するための指標です。この指標によって、製品の環境負荷を明確にし、CO2排出量削減のための開発や消費の促進に繋げることができます。
メーカーによって異なる要因
同じ種類の製品だとしても、製品単位当たりのCO2排出量がメーカーによって異なる要因は3つあります。
①製造する過程における、メーカーごとの省エネ活動
メーカーの省エネ活動へのコミットメントに応じて、製品の製造過程で発生するCO2排出量が増減します。
②利用する原材料や消耗品の種類
原材料や消耗品について、それぞれ種別によって排出係数が異なります。排出係数の低い原材料や消耗品を利用することでCO2排出量が小さくなります。
③サプライヤーからの一次データ
同じ原材料や消耗品であったとしても、サプライヤーが独自の採掘・製造プロセスに基づきカーボンフットプリントを算定し、提供している場合、その値が環境省の提示する平均値と異なるようであれば、製品単位当たりのCO2排出量が異なります。
製品は同じでも、環境に配慮した素材や製造過程によって、CO2の排出量を削減することができます。製品ごとの排出量を把握し、環境問題へのリスク管理や製造プロセスへの対策を講じることに繋げましょう。
製品単位・サービス単位あたりのCO2排出量算定なら、Zeroboard CFPを活用することで実現可能です。ぜひお問い合わせください。


関連記事
-
インサイト
国際会議「EcoBalance 2024」に参加しました。
- インサイト
- ゼロボード総研
- LCA
-
インサイト
エコデザイン規則の動向について①~適用開始時期と開示要件:今後の規制への備え~
- インサイト
- 欧州電池規則
- CFP
- 規制・基準
- 自動車コンサル
- サプライチェーン
- LCA
- 業界動向
-
インサイト
欧州電池規則のCFP細則の解釈について④~適合性評価に備えるための重要な手順とリスク管理術~
- インサイト
- 欧州電池規則
- CFP
- 規制・基準
- 自動車コンサル
- サプライチェーン
-
コラム
なぜ第三者検証が必要なのか?GHG排出量の第三者検証のプロセスとともに解説
- 第三者検証
- GHG
- ESG
- SSBJ
- CFP
- CSRD
- CBAM
- サプライチェーン
- 欧州電池規則
-
インサイト
欧州電池規則における人権・環境デューディリジェンス②欧州市場での電池事業者に求められるDD要件とは?
- インサイト
- 欧州電池規則
- CFP
- 規制・基準
- 自動車コンサル
- 人権・環境デューディリジェンス
- サプライチェーン
-
インサイト
自動車業界のEU炭素国境調整メカニズム(CBAM)対応要件:2024年からの規制強化のタイムラインと実務課題への対応方法
- インサイト
- 欧州電池規則
- CFP
- 規制・基準
- 自動車コンサル
- CBAM
開催中のウェビナー
-
受付中05.08 (木) 11:00-12:00
SSBJ対応で求められる「財務インパクト評価」の実務とは?~中堅プライム企業が今備えるべき開示対応~
参加費:無料- SSBJ
-
受付中05.15 (木) 14:00-17:00
【ゼロボード総研主催】自然資本超入門:今すぐ知るべき基礎知識とTNFD提言対応
参加費:受講生お一人当たり30,000円(税抜)- TNFD
- 自然資本
-
終了04.22 (火) 11:00-12:00
自然資本と企業価値をつなぐ:自社らしいTNFD開示と実践アプローチ
参加費:無料 -
受付中05.08 (木) 13:00-15:15
【クラウドサイン共催】ESG経営をする上で欠かせないサプライチェーンマネジメント推進のポイント
- サプライヤーエンゲージメント

