日立製作所の「Carbon Offset Charger」で手軽に楽しく環境配慮
個人と再生可能エネルギー事業者をつなげる小さなデバイス
2022年10月、IT技術とエレクトロニクスの国際展示会「CEATEC」の日立製作所のブースにて、個人と再生可能エネルギーをつなげるためのコンセプト事例に関するデモンストレーションが展示されました。
この日立製作所のデモ展示は、2020年のコンセプト開発時にビジネスモデルの検討とプロトタイプの開発でゼロボードが協力したコンセントプラグ型デバイス「Carbon Offset Charger」というものをベースとしており、小さな温室効果ガスの排出にも目を向けた脱炭素社会を考えるきっかけを与えてくれます。ゼロボードはこのコンセプトに共感し、カーボンオフセットの実施を通して脱炭素社会の実現に貢献していきたと考えています。
手のひらサイズの小さなデバイス「Carbon Offset Charger」は、コンセントと電子機器の間に挟んで使用します。その電力使用量からCO2排出量を算定しリアルタイムでディスプレイに表示します。このCO2排出量はJ-クレジットを使ってカーボンオフセットされる為、個人が使用する様な小さな電力量であっても手軽にCO2フリーを体験することができます。
そして「Carbon Offset Charger」最大の特徴は、カーボンオフセットに利用する環境価値について、再エネ発電所が選べる仕組みになっている点です。例えば、自分の思い入れのある土地で作られた環境価値を使う、という選び方もおもしろいかもしれません。
電気を使う事と環境への意識
脱炭素社会の実現には、国や企業に任せきりにするのではなく、私たち一人一人が環境負荷に対し関心を持ち、ライフスタイルを変革していかなければなりません。しかし現状個人が再生可能エネルギーを使うには、太陽光や風力由来の電気を供給している事業者を調べたり、契約手続きを変更したりするなど手間もかかるうえ、契約した拠点でのみの利用となり非常に限定的です。
「Carbon Offset Charger」を使えば、どこにいても手軽に自分の手元で使う電気から排出されたCO2を削減する機会を得ることができ、CO2削減に実質的に寄与している発電事業者を応援することに繋がります。「Carbon Offset Charger」を使うことで、楽しみながら環境への意識が高まるきっかけになることを願っています。