GHGプロトコルは、World Resources Institute(WRI)およびWorld Business Council for Sustainable Development(WBCSD)によって開発された、組織が温室効果ガス排出を測定し報告するための国際基準であり、DP、RE100、SBTといった世界的なガイドラインにおいても採用されるなど、現在世界で最も広く使用されている温室効果ガスの会計基準。
GHGプロトコルでは、企業の事業活動に伴う排出量をScope1~3の区分で分類している。
Scope 1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)
Scope 2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
Scope 3:Scope 1、Scope 2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他社の排出)
Scope 3に示されるように、自社の事業活動に伴う排出のみではなく、他社も含むサプライチェーン全体での排出量を算定する点がGHGプロトコルの特徴である。