欧州連合(EU)が策定した、環境的に持続可能な経済活動を分類・定義するための統一的な基準。タクソノミーは「分類」という意味の英語。企業の経済活動が地球環境にとって持続可能であるかどうかを判定し、グリーンな投資を促す仕組みであり、企業や投資家にタクソノミーに適合する事業や投資割合の開示を求め、グリーンな事業に向かいやすくする狙いがある。2020年6月に公表されたEUタクソノミーは、経済活動が以下4項目をすべて満たした場合、環境面でサステナブルであるとする。
① 6つの環境目的の1つ以上に実質的に貢献する。
② 6つの環境目的のいずれにも重大な害とならない。(DNSH)
③ 最低安全策(人権等)に準拠している。
④ 専門的選定基準(上記①・②の最低基準)を満たす。
<6つの環境目的>
(1)気候変動の緩和
(2)気候変動への適応
(3)水および海洋資源の持続可能な利用と保護
(4)循環型経済への移行
(5)汚染の防止と管理
(6)生物多様性および生態系の保護と回復