ゼロボード顧問にLCA研究の東京都市大学 伊坪徳宏教授が就任
〜LCAの専門的知見をプラットフォーム開発に反映し、グローバルスタンダートなサービスを目指す〜
GHG(温室効果ガス)排出量算定・可視化クラウドサービス「zeroboard(ゼロボード)」を開発・提供する株式会社ゼロボード(東京都港区、代表取締役:渡慶次 道隆、以下「当社」)は、LCA(※)(ライフサイクルアセスメント)研究がご専門の東京都市大学教授 伊坪 徳宏(いつぼ のりひろ)氏が当社顧問に就任したことをお知らせいたします。
伊坪氏就任の背景と役割
2050年のカーボンニュートラルを実現するには全ての企業や組織が脱炭素化を進める必要があります。当社は、設立以来GHGプロトコルに基づいたサプライチェーン排出量(Scope1-3)の算定機能を提供し、脱炭素経営を支援してまいりました。また多くの企業が、商品の差別化やサプライチェーンからの要請に対応するため、製品・サービス別のGHG排出量(CFP/カーボンフットプリント)算定のニーズをお持ちであることから、当社もそれに応えるべく機能の開発・実装を進めてまいりました。今後、国境炭素税など各国・各地域での規制強化を考慮すると、海外動向も見据えたグローバルスタンダードなサービスの必要性がさらに高まっていくと考えております。
このような背景から、当社はCFP算定の基となる手法、LCAの第一人者である伊坪氏を顧問に招聘いたしました。同氏よりLCA関連の最新動向および、アカデミックかつ実務に即した助言をいただき、信頼性の高いプラットフォーム開発に役立てるとともに、企業におけるGHG削減の課題解決に寄与してまいります。
(※)LCA=ライフサイクルアセスメント(Life Cycle Assessment)の略。原料採掘から廃棄まで、全体の環境負荷を数値化し、定量的に評価する手法。
顧問の紹介
伊坪 徳宏(いつぼ のりひろ)
東京都市大学環境学部教授 | 同大学総合研究所サステナビリティ学連携研究センター長
<プロフィール>
1998年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。博士(工学)。
産業環境管理協会 LCA開発課研究員、産業技術総合研究所 LCA研究センター研究員・同 LCA手法研究チーム長、武蔵工業大学准教授、東京都市大学准教授を経て、2013年より同大学教授、2016年より同大学大学院環境情報学研究科長、2022年より同大学総合研究所サステナビリティ学連携研究センター長。
主著:『LIME3-グローバルスケールの LCAを実現する環境影響評価手法』(編著、丸善出版2018年)
<コメント>
脱炭素社会の構築には変革が不可欠です。気候変動対策において、DXを通して実現する試みが国内外で進んでいます。その中で、ゼロボード社は世界のグローバルサプライチェーンを網羅したカーボンフットプリントの可視化を実現するフロントランナーとして、日本・世界の脱炭素社会の実現に貢献することを期待します。
当社代表取締役の紹介
渡慶次 道隆(とけいじ みちたか)
株式会社ゼロボード 代表取締役|CMA(日本証券アナリスト協会認定アナリスト)|CFA(米国証券アナリスト)| 経済産業省・カーボンフットプリント算定・検証等に関する検討会員
<プロフィール>
東京大学工学部卒業。
JPMorganにて債券・デリバティブ事業に携わったのち、三井物産に転職。コモディティデリバティブや、エネルギー x ICT関連の事業投資・新規事業の立ち上げに従事。欧州でのVPP実証実験の組成や、業務用空調Subscription Serviceの立ち上げをリードした後、A.L.I. Technologiesに移籍。電力トレーサビリティシステムやマイクログリッド実証(国プロ)を始めとした数多くのエネルギー関連事業を組成。
2020年末から「zeroboard」の開発に着手。2021年9月、同事業をMBOし株式会社ゼロボードとしての事業を開始。
<コメント>
社会全体で温室効果ガスの削減に取り組むためには、組織としてのGHG排出量に加え、製品別排出量(カーボンフットプリント)を算定し、事業者間および、事業者と消費者間で共有され、可視化される仕組みづくりが重要です。可視化した情報が、企業間での削減の協力体制や、消費者のより低炭素な行動への変容をもたらすことが、カーボンニュートラルの推進に寄与すると考えるからです。
伊坪氏からLCAの最前線の知見に基づくアドバイスをいただけることは非常に心強く、今後の当社のプロダクト開発およびサービス体制をより一層充実させていければと思っております。
zeroboardについて
企業活動やそのサプライチェーン由来のGHG(温室効果ガス)排出量を、国際基準であるGHGプロトコル*1に基づいて算定・可視化できるクラウドサービスです。
- 膨大なデータ処理が必要なサプライチェーン排出量(Scope1-3(※2))や製品ごとの排出量の算定
- 視認性の高いダッシュボードによる排出量の削減管理やコスト対効果のシミュレーション機能
- GHGプロトコル等の国際的な開示形式に加え、国内の各種環境法令の報告形式にも対応したアウトプット
- 専門的な知識を必要としないユーザーフレンドリーな操作性
- 国際審査・認証機関がシステムの妥当性を保証済み(ISO14064-3(※3)に準拠した検証)
(※1)GHGプロトコル:GHGの排出量の算定と報告の国際基準
(※2)Scope1-3:事業者によるGHG排出量の算定・報告対象範囲の区分
(Scope1:自社の事業活動における直接的なGHG排出、Scope2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用により発生する間接的なGHG排出、Scope3:上記以外の事業活動に関わるサプライチェーンのGHG排出)
(※3)ISO14064-3:国際標準化機構(ISO)が定めたGHGに関する主張の妥当性確認及び検証のための仕様・手引き
会社概要
・株式会社ゼロボード(https://www.zeroboard.jp/)
所在地:東京都港区港南二丁目15番1号 品川インターシティA棟22階 SPROUND
代表者:代表取締役 渡慶次 道隆
設立:2021年8月24日
事業内容:温室効果ガス排出量算定・可視化クラウドサービス「zeroboard」の開発・提供/電力・環境価値に関するコンサルティング/ブランディング・キャンペーン支援
【企業向けウェビナーについて】
当社では、脱炭素経営のための企業向けウェビナーを毎月開催しています。国内外の脱炭素の最新動向や、「zeroboard」の活用方法などを解説しておりますので、ぜひお申し込みください。
【採用について】
当社では、脱炭素社会に向けたサービス構築を一緒に進めていくメンバーを募集しています。ビジネス、エンジニア、コーポレートなど募集ポジションは多岐にわたります。私たちのビジネスやプロダクト、チームにご興味をお持ちの方はぜひお問い合わせください。
採用に関するお問い合せ先:recruit@zeroboard.jp
導入に関するお問合せ先:info@zeroboard.jp
報道やご取材についてのお問合せ先:pr@zeroboard.jp